呼吸器外科
- 基本情報
- 当科の特徴
お知らせ
概要
「呼吸器・腫瘍センター」、呼吸器外科部門を代表してご挨拶申し上げます。
呼吸器外科は肺がんなどの呼吸器疾患手術を目的として2023年7月に新規に開設された診療科です。それまでは呼吸器外科がなく、肺がん、自然気胸、縦隔腫瘍など呼吸器疾患の手術対象になる患者さんは、他施設にご紹介させて頂いていました。近隣住民の患者さんやご家族には多大なるご迷惑とご不便をおかけしてきたと存じます。2022年2月から肺がんを含む呼吸器腫瘍、間質性肺炎(IP)や慢性閉塞性肺疾患(COPD)などを専門とする呼吸器内科医の笹田真滋部長の赴任もあり、手術適応となる患者さんが増加傾向になってきていました。それを受け、病院として手術適応の患者さんは当院で治療を完結させたいとの思いにより、呼吸器外科新設の方針となりました。2023年4月から大村兼志郎先生が赴任し手術器具の準備、スタッフの教育や体制整備に入り、晴れて2023年7月1日に呼吸器外科の新規開設がなされ診療がスタートすることができました。現在は、呼吸器内科と共に「呼吸器・腫瘍センター」を立ち上げ、内科外科の隔たりなく呼吸器チームとして患者さんの診断治療にあたっています。
呼吸器外科は新設ではありますが、担当医師は今までの施設で多くの症例を経験してきています。早期の肺がんに対しては低侵襲な完全胸腔鏡下手術、進行した肺がんに対しては開胸手術も行います。呼吸器外科医、麻酔科医、看護師、コメディカルとの協力体制を組み、患者さん個々の特性に合ったエビデンスに基づいた安全で最良な手術を行うことを心がけていきます。
新規開設ですが、地元の医療機関や開業医の先生方との連携を強固なものとしていき、地域住民の皆様の健康を守っていく所存ですので、今後とも宜しくお願い申し上げます。

「呼吸器・腫瘍センター」グループ
2023年7月1日
呼吸器外科部長 古川欣也
スタッフ紹介
古川 欣也
| 役職 | 呼吸器外科部長 |
|---|---|
| 卒年 | 1985年 |
| 経歴 | 東京医科大学茨城医療センター(教授、副院長)、東京医科大学病院 |
| 専門分野 | 呼吸器外科全般、呼吸器インターベンション |
| 資格認定等 | 日本外科学会外科専門医・指導医、日本呼吸器外科学会呼吸器外科専門医・指導医、日本呼吸器内視鏡学会気管支鏡専門医・指導医、日本気管食道科学会外科気道系専門医、日本がん治療認定医、日本臨床細胞学会指導医、細胞診専門医、日本レーザー医学会専門医・指導医、緩和ケア研修会修了者、臨床研修指導医 |
大村 兼志郎
| 役職 | 呼吸器外科医員 |
|---|---|
| 卒年 | 2014年 |
| 経歴 | 湘南鎌倉総合病院、がん研究会有明病院、東京都済生会中央病院 |
| 専門分野 | 呼吸器外科全般 |
| 資格認定等 | 日本外科学会外科専門医、日本呼吸器外科学会呼吸器外科専門医、日本呼吸器内視鏡学会気管支鏡専門医、緩和ケア研修会修了者 |
種井 沙希
| 役職 | 呼吸器外科医員 |
|---|---|
| 卒年 | 2016年 |
| 経歴 | 東京医科大学病院 |
| 専門分野 | 呼吸器外科全般 |
| 資格認定等 | 緩和ケア研修会修了者 |
外来予定表

診療実績
| 手術症例数 | 2023年7月~12月 | 2024年1月~12月 | |
|---|---|---|---|
| 肺癌 | 15 | 38 | |
| 胸腔鏡下肺葉切除術 | (7) | (20) | |
| 胸腔鏡下肺区域切除術 | (1) | (9) | |
| 胸腔鏡下肺部分切除術 | (7) | (9) | |
| 転移性肺腫瘍 | 1 | 9 | |
| 胸膜中皮腫 | - | 1 | |
| 胸膜切除肺剥皮術(PD) | - | (1) | |
| 良性腫瘍 | 4 | 13 | |
| 縦郭腫瘍 | 3 | 11 | |
| 胸骨正中切開 | (1) | (0) | |
| 胸腔鏡下腫瘍摘出術 | (2) | (3) | |
| 頸部襟状切開 | (0) | (1) | |
| ロボット手術 | (0) | (7) | |
| 気胸 | 6 | 7 | |
| 巨大肺嚢胞 | - | 2 | |
| 膿胸 | 1 | 9 | |
| 全麻 | (1) | (3) | |
| 局麻 | (0) | (6) | |
| 感染症 | - | 2 | |
| 胸壁腫瘍 | - | 1 | |
| 硬性鏡・ステント | 7 | 26 | |
| その他 | 4 | 12 | |
| 総数 | 41 | 131 | |
| 全麻 | (37) | (113) | |
| 局麻 | (4) | (18) | |