新棟開設スペシャルサイト
新棟・立体駐車場 建設状況
2022年08月完成
新棟建設にあたって
社会福祉法人同愛記念病院財団の設置する同愛記念病院は、区東部二次保健医療圏(以下、「地域」という)の医療と健康管理において大きな役割を担っている。
同愛記念病院は、1923年(大正12年)の関東大震災に際し、米国から寄せられた義捐金をもとに、時の政府が設立したもので、長い歴史を持つ由緒ある病院である。米国国民の篤い博愛精神を長く記念する意味で、同愛記念病院(The Fraternity Memorial Hospital)と名付けられ、1929年(昭和4年)6月1日に開院された。戦後一時米陸軍病院となったが、1956年(昭和31年)4月に再開され、現在地域の中核病院として、その役割を果たしている。
しかしながら、築後30年から40年が経過した診療棟、病棟は老朽化・狭隘化が進んでおり、病棟に関しては、新耐震基準を満たしていないため、病院機能及び医療機能の低下が危惧され、患者にとって快適で安心出来る医療を提供することが難しい状況にある。今後、患者、住民、地域医療機関等に信頼される病院として、良質な医療を永続的に提供し続けるためには、病棟の建替えとこれに伴い当面必要な診療棟の整備(以下、建替え後の新病棟を「新棟」と、整備後の診療棟を含めたものを「新病院」という。)が不可欠な状況になっている。
今後は、この基本計画に基づき、設計において、より良い医療を継続して提供できる病院作りに向けて取り組むものとする。
平成30年1月
社会福祉法人同愛記念病院財団
理事長 新棟建設準備室長 小林 和弘
お知らせ
新棟・立体駐車場 建設状況を更新しました。
同愛記念病院 新棟開設スペシャルサイトをオープンしました。
新棟建設基本構想
外観デザインコンセプト
- 両国という日本文化の薫る地域に溶け込む繊細な和モダンの外観デザイン
- 日本建築がもつ木軸組・障子・簀戸のイメージ
インテリアデザインコンセプト
- 繊細な模様
- 和モダンな3つのデザイン要素による
- 温かい質感
- 日本的なしつらえ
- 自然な色彩
- 染色や植物からなる日本の伝統色
和モダンな3つのデザイン要素による粋な印象で親しみを感じ心を癒すインテリア
建物配置図
埋蔵文化財発掘調査
当初の計画より出土品が多く、歴史的に貴重とのことで大名屋敷以前の時代の地層まで深く掘って調査を行っています。
様々な家紋の瓦が発見されており、ここで瓦が製造されていたことがわかります。
同愛記念病院の新棟建設に伴い発掘調査を実施しました。
※横にスクロールできます。
瓦窯 | 大名屋敷 | 同愛記念病院 | |
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様子 | 窯材出土 |
木樋(もくひ) |
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時代 | 江戸 | 昭和・平成・令和 |
今回の発掘調査では、江戸時代前期にあたる17世紀代の大溝に廃棄された大量の不良品の瓦や窯の部材の可能性がある遺物などが出土し、大名屋敷になる前の江戸時代前期は瓦生産の場であった可能性が確認出来ました。
また、江戸時代中期以降、病院の敷地の大部分は、肥前平戸新田藩と上野高崎藩の屋敷地となり、本所上水を屋敷内に引き込んでいた木樋をはじめとする遺構や当時の生活の様子を示す遺物が出土しています。