不整脈部門カテーテルアブレーション, ペースメーカ治療
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基本情報
心房細動に対する最新カテーテル治療 『パルスフィールドアブレーション』 を導入しました
概要
循環器内科 不整脈診療部門 を開設しました。-
日本不整脈心電学会認定不整脈専門医研修施設 に認定されました。
循環器内科では2021年に不整脈部門を開設し、不整脈治療において先進的な技術を提供しています。心房細動を含む頻脈性不整脈に対しては、薬物療法に加え、根治を期待できる患者にはカテーテルアブレーション(心筋焼灼術)を積極的に行っています。
カテーテルアブレーションとは、カテーテルという細い管を心臓内に入れて、不整脈の原因となっている部分に通電を加えて小さなやけどを作り(焼灼)、正常なリズムを取り戻す治療法です。薬物治療が不整脈の症状を抑えることを目的とした治療(対症療法)であるのに対し、アブレーションは不整脈の根治を目指す治療です。不整脈領域におけるテクノロジーの進歩は目覚ましく、治療の安全性・有効性が向上し、アブレーション治療の適応も拡大しています。
当院では、最先端の3Dマッピングシステム(CARTO® System)を導入し、高周波カテーテルアブレーションやクライオ(冷凍)バルーンアブレーションを実施しています。全身麻酔下でのアブレーションも可能で、手技時間の短縮、治療成功率の向上、安全性の確保、術中の疼痛軽減に努めています。
2024年12月には、心房細動に対する最新のカテーテルアブレーション治療『パルスフィールドアブレーション』を導入しました。従来の高周波や冷却剤を用いた方法とは異なり、パルスフィールドアブレーションはパルス電圧を利用して高電場を発生させ、細胞膜に小さな穴を開けて細胞を働かなくさせることで、電気信号の伝達を遮断します。この方法は熱を発生させないため、心筋周囲の組織への影響を最小限に抑えることができ、安全性の向上が期待されます。
不整脈診療部門では、医師・看護師・臨床工学技士からなる専門チームが、患者さん個々の病状に応じて、よりよい治療法をご提案いたします。不整脈で不安や気になることがあればどうぞお気軽にご相談ください。




治療実績


治療で用いる主な医療機器


