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社会福祉法人 同愛記念病院

総合診療科 後期臨床研修プログラム後期臨床研修病院研修ガイド

初期臨床研修病院研修ガイド

目的・願い

現在の日本は世界に先駆けて未曽有の超高齢多死社会を迎えており、それに伴ってかつてない問題が社会のいたるところで発生しています。医療分野においてもそれは発生しており、解決困難な事態へと発展しています。

具体的には高齢者が多数の疾患を同時併発していますことに加え、高次医療機関では医療の細分化が進んでいることから、各臓器別専門診療科では対応しきれなくなっています。既存の医療では人間を物質・臓器側面からみる根強い傾向があり、それが患者側のニーズにミスマッチしポリファーマシーや医療費の増大など、様々に新たな問題を起こしています。

また、新型コロナ禍が強く後押しした在宅医療への流れは今後も増大することは必定であり、その担い手となるマルチプレイヤーとしての医師のニーズは高まるばかりです。その根本的な解決のためには、今後、日本での総合診療医の養成・増加が不可欠と考えます。

同愛記念病院の総合診療専門研修では、これらの要請に応えることを願い、なによりも「患者を一人の人間とみる」ことを大切にしていきます。

患者を一人の人間とみる、ということは、人体を一つのユニットとして捉えることであり、その肉体のみならず、精神、家族、社会とのつながり、職業、人生をもった存在としてとらえるということに他なりません。そしてそれは、患者、家族に安心と癒しをもたらし、医師自身にも深い喜びと希望を与えるものだと確信しています。

当院のプログラムでは、今後、診療所、病院などいかなる現場にあったとしてもそのマインドを常に根本において診療にあたることができ、尚且つ、エビデンスに基づいた水準の高い医療技術・臨床能力を持った医師を養成し、患者とその家族にとどまらず、地域・社会に貢献できますことを第一の願いとしています。

施設認定学会

日本病院総合診療医学会、日本内科学会

研修プログラム

本研修プログラムは、期間を 3 年間とします。専門研修基幹施設(以下、基幹施設)です同愛記念病院が統括組織としての役割を担い、専門研修連携施設(以下、連携施設)の施設群とで研修が行われ、それぞれの特徴を生かした症例や技能を広く、専門的に学ぶことができます。本研修プログラムでは、総合診療専門研修Ⅰ(外来診療・在宅診療が中心)、総合診療専門研修Ⅱ(外来診療・病棟診療・救急診療が中心)、内科、小児科、救急の必修を組合せたローテーションを行います。

当院外科後期臨床研修プログラムの特徴

(a) 多様な医療機関で活躍できます総合診療医の養成

将来、総合診療医として主に病院での研修に重点を置く研修(病院重点)や、主に診療所での研修に重点を置く研修(診療所重点)など、多様なローテーションを組み立てることができます。そのために、規模としては中小規模病院・診療所・大学病院、立地としては人口集中地域、医療過疎地域といった様々な医療施設を用意しています。専攻医の選択での研修も充実しています。

形態の異なる医療施設で、総合診療医としての核となる水準の高い臨床能力や、専門医として必要なその他の臨床能力、手技を含めた多様な希望に応じた研修が可能です。あらゆる場面やニーズに総合診療医として対応できる能力習得を目標とします。

(b) ローテーションしやすい研修施設

様々な環境・条件の医療施設で研修可能ですが、いずれも同愛記念病院と縁の深い、質の高い研修施設であり、専攻医の意見を十分に尊重して決定されます。

(c) 指導医の充実

それぞれの医療機関で、診療・教育・学術活動で経験、実績ともに豊富な指導医が揃っています。

(d) 研修サポートシステムの充実

  • 医療検索ソフト(UpToDate など)が利用可能であり、基幹施設にはシミュレータ等の教育機器を専攻医のために用意しています。
  • オンライン会議システム(zoomなど)を利用し、どの施設でも同愛記念病院開催の web 勉強会等に参加できます。その他I C L S、J M E C C、医療安全講習会、感染対策講習会、医療倫理講習会等、学びの場が用意されています。
  • 総合診療の指導医としての能力も兼ね備えられるように、研修期間中に学生・初期研修医を実際に診療の場で指導をするなど、指導・教育能力の養成も行います。
  • 本プライマリ・ケア連合学会や、日本病院総合診療医学会学術集会など学会やセミナーに積極的に参加できますようにしています。
  • 筆頭演者として学会発表や論文発表(共同著者を含む)を少なくとも3年間に 1回ずつ行えるように、学会発表や論文発表の指導を行います。また、適宜、研究日も設定することもできます。
  • 指導医とのメンタリング・コーチングによって、使命やビジョンを実現していくことを全面的にサポーとします。
  • 男女共同参画のために、結婚・出産・育児等の支援をプログラムで最大限に配慮します。

(e) 原則ととして専修医と指導医が相談してローテーションを決定する研修決定システムです。多職種連携や、地域の住民・医療機関の利用者などの協力

  • 多職種連携カンファレンスといった多職種医療介護従事者と議論する多くのカンファレンス、そして各地でのタウンミーティングなど地域住民とともに医療体制を構築する機会があります。
  • 看護師や薬剤師、検査技師といった医師以外からの多職種からの 360 度評価を受けます。

(f) 同愛記念病院スタッフ・大学院進学など多彩なキャリアの選択肢

  • 同愛記念病院常勤スタッフへの道、また、東京医科歯科大学大学院(総合診療医学、大学院コース)等、専門研修修了後のキャリアパスも充実しています。
  • さらに、内科専門医研修とのダブルボードを経て内科系サブスペシャリティへの道もあります。
  • 研修終了後、病院総合診療専門医のコースに進むことができます。

連携施設

  • 東京医科歯科大学附属病院
  • 日立総合病院
  • あおぞら診療所うえの

募集要項

内科専攻医募集に準じます。
皆さんの応募を心からお待ちしています。

研修指導責任者:総合診療科 池田 啓浩