麻酔科人を対象とする医学系研究に関する情報公開

『最適な周術期管理方法に関する観察研究』へのご協力のお願い

現代の医学や科学技術の進歩により、麻酔科学領域の診療に関しても大きな変化がみられております。手術侵襲から生体を守る、という麻酔の大原則はもとより、麻酔の質の向上、術前・術後管理を加えた周術期管理の重要性が強調される時代となりました。

これらの変化に対応し、より安全で適切な周術期管理を行うため、研究を重ねていくことが必要となります。このような研究活動の基礎となるのが、実際に当院で手術・麻酔を受けられた患者さんの診療録（カルテ）です。診療録に記録されている各種の臨床情報、麻酔記録、検査結果、治療内容や経過などの医学情報は、適切な周術期管理方法を検討するために大変重要なものです。

当科では、手術・麻酔を受けられた患者さんの周術期において、日常診療で得られた情報（生理検査、検体検査、画像検査、麻酔記録、麻酔中の生体情報、術前術後の経過記録など）を診療録から収集し検討しています。対象となるデータは、問診内容や診察所見、疾患名、術式、各種検査結果、各種生体情報など、通常診療の範囲内において記録されたデータです。この研究は過去の診療記録を用いて行われますので、該当する方の現在・未来の診療内容には直接の影響を与えませんし、新たにご負担いただくこともありません。解析にあたっては、氏名・生年月日・住所・電話番号・ID番号などの個人情報はすべて匿名化し、その保護には十分配慮いたします。医学の発展のため、学会や学術論文などで研究成果を発表する際には、個人の特定が可能な情報はすべて削除いたします。

この研究に関して不明な点がある場合、あるいはデータ利用に同意されない場合には、下記の連絡先までご連絡ください。ご連絡いただかなかった場合は、ご了承いただいたものとさせていただきます。なお、本研究は当院倫理委員会の承認を得ております。また、この研究への参加をお断りになった場合にも、将来にわたり診療上の不利益を受けることはありませんのでご安心ください。